墜落したロシア機の音声記録装置を発見 インドネシア
ジャカルタ(CNN) 乗員乗客45人を乗せて実演飛行中だったロシアの旅客機「スホイ・スーパージェット100」が9日にインドネシア・ジャワ島のサラク山で墜落した事故で、インドネシア当局は16日、墜落機に搭載されていた記録装置の一部を回収したと発表した。
当局によると、回収されたのは操縦士と管制官との会話が録音された音声記録装置とみられ、ジャカルタで分析される見通し。飛行記録装置はまだ見つかっていないという。
同機は9日に墜落、標高約1800メートルの険しい山腹に残骸が散乱しているが、生存者は発見されていない。インドネシア、ロシア両当局が原因を調べている。
同機はインドネシアの運輸当局や航空各社を対象とした2度目の実演飛行中に消息を絶った。ノーボスチ・ロシア通信社によれば、同機はこれまでにミャンマー、パキスタン、カザフスタンを回ってデモ飛行を披露、インドネシアの後はラオスとベトナムに向かう予定だったという。
スホイ社は戦闘機で知られる航空機メーカーで、主に軍用機を製造している。民間向けに開発したスーパージェット100は中距離用の狭胴型で100人乗り。2008年に初飛行した。