ガガさんのインドネシア公演中止の公算、イスラム保守層が抗議
(CNN) インドネシアの国家警察は15日、首都ジャカルタで6月3日に予定されている米歌手レディー・ガガさんのコンサートを許可しない方針を明らかにした。チケットは既に売り切れているが、ジャカルタ警察は安全面の不安を理由に不許可を勧告していた。
コンサートを主催するビッグ・ダディー・エンターテインメントはこの問題についてコメントを避け、「今後の発表を待って欲しい」と話している。
ガガさんの公演をめぐってはイスラム教の保守層などから、肌を露出する衣装やセクシーなダンスがイスラム教のハラム(禁忌)に当たるとの声が上がって%た。
イスラム強硬派組織「イスラム防衛戦線」の代表は、もしコンサートが開かれた場合、安全面で何が起きるかは保証できないと警告している。
地元紙の報道によれば、同国で高い権威を持つイスラム組織のウラマ評議会幹部は3月に、ジャカルタで予定されている過度にセクシーで過激な歌手のコンサートに行ってはいけないと国内のイスラム教徒に呼びかけ、「(コンサートは)この国の道徳を破壊する意図がある」と述べていた。
報道によると、チケットは3月の発売開始から2時間で2万5000枚以上が売れた。警察は、公演の許可を出す前に主催者がチケットを売り出したと批判している。
ガガさんは今回のツアーで韓国でもキリスト教団体の反発に遭い、政府が18歳未満の未成年の入場禁止に踏み切った経緯がある。