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ワシントン（CNN）　中国・北京で入院中の人権活動家、陳光誠氏は15日、米下院外交委員会の公聴会に電話で証言し、親族が中国当局から報復を受けていると主張した。米国務省は同日、陳氏の渡米を受け入れる準備が完了していることを確認した。
陳氏は証言で、「兄が何者かに連れ去られ、おいや義姉もこん棒などでひどく殴られた」と訴えた。おいの陳克貴氏が殺人容疑で逮捕されたことについては「身を守ろうとしていただけで、まったくのでっち上げだ」と語った。陳氏によると、親族は通信手段をすべて取り上げられたため、会話ができない状況だという。
証言ではさらに、「皆さんが平等と正義という普遍的価値を重んじていることが分かった」と感謝の言葉を述べた。
米国務省のヌーランド報道官はこの日の定例会見で、「陳氏が米国へ留学するためのビザは1週間前から用意できている」と述べ、中国側の準備ができ次第、妻、子ども2人とともに受け入れることが可能だと語った。中国側の進行状況については「手続きが続いているようだ」との見方を示した。
陳氏は先月、軟禁されていた山東省の自宅から脱出して北京の米大使館に保護された。今月初めに病院へ移った後、渡米を希望すると表明。米ニューヨーク大学が受け入れる方針を示した。中国政府は留学目的での出国を認めるとしたものの、パスポートはまだ発給されていない。米議員らは、陳氏と妻子が病院で現在も事実上の軟禁状態にあると批判している。